【2024年2月最新】おすすめ養老保険を紹介!選ぶ際のポイントや返戻率を高めるコツを解説

「養老保険の加入を検討しているけど、自分に合っているおすすめの商品が選べない」このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

養老保険とは、保険期間中に死亡した場合に保険金を受け取れる死亡保険です。生存して満期を迎えると満期保険金を受け取れるため、保障機能と貯蓄機能が合わさっている点が特徴です。

巷には多くの養老保険があるため、自分に合っている保険商品を選ぶのは簡単ではありません。しかし、万が一の事態に備えるためにも、自分に合っている保険を選ぶことは重要です。

こちらの記事では、養老保険の仕組みや特徴、具体的におすすめの養老保険を紹介します。自分に合っている養老保険を探している方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
目次

養老保険の仕組みと特徴をサクッと確認

養老保険とは、保険期間中に被保険者が死亡したときは死亡保険金が支払われ、生存して満期を迎えると満期保険金が支払われる保険です。死亡保険金と満期保険金は同額で、保険期間のタイプには10年・20年などの「年満期」と、60歳・70歳などの「歳満期」の2つに分けられます。

養老保険の保険金・給付金の種類
  • 死亡保険金:被保険者が死亡した場合に保険金を受け取れる
  • 高度障害保険金:被保険者が所定の高度障害状態になった場合に保険金を受け取れる
  • 満期保険金:被保険者が満期時に生存していた場合に保険金を受け取れる

出典:公益財団法人 生命保険文化センター

養老保険は、死亡や高度障害への備えを得ながら将来への貯蓄を行えるメリットがあります。満期を自分の定年時や子どもの進学のタイミングに合わせれば、老後資金や教育資金を工面する用途としても活用できるでしょう。

ただし、養老保険の保険料には保障部分へのコストが含まれるため、満期保険金が払い込んだ保険料総額を下回ることがあります。養老保険に加入する際には、加入する目的と支払保険料、受け取れる満期保険金などをトータルでチェックすることが大切です。

養老保険の種類を確認する

養老保険と一口に言っても、様々な種類があります。自分に合っている養老保険に加入するためにも、各保険の特徴を押さえておきましょう。

一時払い養老保険

一時払い養老保険とは、保険料を一括で支払うタイプの保険です。加入時に一度保険料を支払えば、その後は保険料を払うことなく保障を得られます。

手元資金に余裕がある場合は、一時払い養老保険を検討すると良いでしょう。一時払い養老保険は、据え置き期間が長くなるため返戻率がアップします。

一時払い養老保険は、支払い後の財務計画・家計計画が立てやすいメリットもあります。「一度払えば終わり」という安心感が得られるため、心理的にも楽なのではないでしょうか。

ただし、一時払いには契約時にまとまった資金が必要です。手元資金がなくなり、当面の生活が苦しくなるような事態は避けましょう。

外貨建て養老保険

外貨建て養老保険は、保険料の支払いや給付金が外貨で行われる養老保険です。米ドルをはじめとした外貨は円よりも高い利回りが期待でき、円建ての養老保険よりも多くの保険金・返戻金を狙えます。

為替変動の影響を受ける点が、外貨建て養老保険の特徴です。

外貨建て養老保険では、円安になると保険金・返戻金の増加が期待できるメリットがあります。一方で、円高になると円ベースでの保険金・返戻金が減少するため、リスクとリターンを理解することが重要です。

為替リスクを受け入れたうえで多くの保険金・返戻金を狙いたい方や、円以外の通貨を保有して分散投資したいと考えている方は、外貨建て養老保険の加入を検討すると良いでしょう。

引受基準緩和型養老保険

引受基準緩和型養老保険とは、既往症や病歴などの問題から健康状態に問題がある人向けの養老保険です。通常の養老保険への加入が難しい人でも、引受基準緩和型養老保険であれば加入できる可能性があります。

引受基準緩和型養老保険の特徴は、健康状態に不安がある人でも加入できる点です。前提として、既往症がある人などを対象としているため、加入できる人の範囲が広いです。

引受基準緩和型養老保険は保険加入のハードルが低い魅力がある一方で、引受基準が緩和されている分、保険料が高めに設定されています。

通常の養老保険よりも保険料負担が重くなり、家計への影響が重くなりやすい点は押さえておきましょう。

【2024年2月最新】おすすめ養老保険6選

2024年2月現在における、おすすめの養老保険を紹介します。養老保険の加入を検討している方は、自分に合っているかどうかを確認してみてください。

JA共済|養老生命共済

内容項目
契約年齢15歳~55歳
払い込み方法月払
年払
保険額50万〜3億円
加入期間5年間
10年間
15年間
20年間
25年間
30年間
50歳まで
55歳まで
60歳まで
65歳まで
70歳まで
77歳まで
88歳まで

JA共済の「養老生命共済」は、基本的な保障に加えて「災害給付特約・災害死亡割増特約」「生前給付特約」「指定代理請求特約」「共済掛金払込免除制度」が付加されている点が特徴です。これにより、被保険者の死亡時だけでなく、所定の重度要介護状態や第1級後遺障害の状態も保障対象となります。

また、JA共済は営利を目的としないため、状況次第では割りもどし金を受け取れる可能性があります。割りもどし金は契約後3年目から発生し、契約中いつでも引き出せるため、必要に応じて活用すると良いでしょう。

ソニー生命|養老保険(無配当)

内容項目
契約年齢0歳~78歳
払い込み方法月払
半年払
年払
保険額100万〜7億円
加入期間契約年齢によって異なる

ソニー生命の「養老保険(無配当)」は、無配当なので割安の保険料を実現しています。保険金額が所定の金額以上になると保険料が割安になる「高額割引制度」があるため、保険料を抑えたいと考えている方におすすめです。

78歳までの方を対象としており、加入できる年齢層が広い点も特徴です。家族収入特約や逓減定期保険特約など特約の種類が豊富にあるため、保障内容を柔軟にカスタマイズできます。

第一生命|養老保険

内容項目
契約年齢3歳~74歳
払い込み方法月払
半年払
年払
保険額100万〜7億円
加入期間10年間〜

第一生命の養老保険は、74歳までの方を対象としています。ホームページ上においても「葬儀代など、死後の整理費用に一定期間備えられます」という文言があるとおり、少額から保険金を設定可能です。

もちろん、葬儀費用だけでなく教育資金や老後資金を作る目的でも活用できます。

日本生命|養老保険保険「ニッセイ みらいのカタチ」

内容項目
契約年齢3歳~70歳
払い込み方法月払
年払
保険料払込期間の上限70歳まで
保険額不明
加入期間不明

日本生命の養老保険「ニッセイ みらいのカタチ」は、3歳から70歳の方が対象です。余命6カ月以内と判断されたときに死亡保険金の一部を受け取れる「リビング・ニーズ特約」が自動付加されています。

必要に応じて、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)など所定の事由に該当した場合に保険料の払い込みが免除される「保険料払込免除特約」を付加できます。据置期間を設定でき、満期を迎えたタイミングですぐに保険金を受け取る必要がないとき、据え置くことで返戻率を高めることが可能です。

SOMPOひまわり生命|養老保険

内容項目
契約年齢不明
払い込み方法月払
半年払
年払
保険額100万〜3億円
加入期間10年間
15年間
20年間
25年間
30年間
55歳まで
60歳まで
65歳まで
70歳まで
75歳まで
80歳まで
85歳まで
90歳まで

SOMPOひまわり生命の養老保険は「無配当」と「5年ごと利差配当付タイプ」の2種類から選択できます。保険料を抑えたい場合は「無配当」を、配当金を受け取りたい場合は「5年ごと利差配当付タイプ」を選ぶと良いでしょう。

保険金額が1,000万円以上の場合は、保険料の割引がされる「高額割引制度」が設けられています。死亡保障を上乗せできる「死亡保障特約」や不慮の事故もカバーできる「災害死亡特約」など、必要に応じて柔軟に特約を付加できる点も魅力です。

かんぽ生命|養老保険「新フリープラン」

内容項目
契約年齢0歳~80歳
払い込み方法月払
保険額100〜1,000万円
加入期間10〜60年間

かんぽ生命の養老保険「新フリープラン」は、80歳までの方を加入対象としています。契約日から1年6カ月経過後に、不慮の事故やケガにより180日以内に死亡したときや所定の感染症により死亡したときは、満期保険金の2〜10倍の死亡保障を得られる「倍額保障」を設定できる点が特徴です。

不慮の事故でのケガや死亡もカバーできる「無配当災害特約」や、入院・手術・放射線治療を保障する医療特約も、必要に応じて追加できます。医療保障もセットで得たいと考えている方と好相性な養老保険と言えるでしょう。

自分に合っている養老保険を選ぶために確認すべきポイント

自分に合っている養老保険に選ぶためには、様々な要素を勘案しなければなりません。安易に選ぶと「もっと良い保険があったのに」と後悔してしまう恐れがあるため、注意しましょう。

返戻率が高いかどうか

養老保険を検討する際には、返戻率の高さをチェックしましょう。返戻率は「払った保険料に対して、どれだけ保険金を受け取れるか」を示すパーセンテージで、養老保険における重要な指標です。返戻率の計算方法は「返戻率=受取総額÷払込保険料総額×100」です。

返戻率の具体的な計算例
  • 支払保険料が100万円、満期保険金が95万円の養老保険の返戻率:95%
  • 支払保険料が100万円、満期保険金が105万円の養老保険の返戻率:105%

返戻率が高ければ高いほど、支払った保険料に対して受け取れる金額が多いことを意味します。教育資金や老後資金など、将来のために養老保険に加入する際には、返戻率を重視しましょう。

養老保険の種類が自分の目的に合っているか

加入する養老保険の種類が、自分の目的に合っているか確認しましょう。養老保険は利便性が高いメリットがありますが、加入する目的と合致していなければ意味がありません。

養老保険の種類特徴おすすめできる人
一時払い養老保険保険料を一括で払う手元資金に余裕があり、返戻率を高めたい人におすすめ
外貨建て養老保険外貨で運用する為替リスクを受け入れつつ、高い利回りを期待したい人におすすめ
引受基準緩和型養老保険持病がある方でも加入しやすい入院歴や手術歴、既往歴がある人におすすめ

例えば、返戻率を重視したい場合は一時払い養老保険が最も目的と合っています。持病があり通常の養老保険の加入は難しい場合は、引受基準緩和型養老保険が向いているでしょう。

保険料額・保険料の払い方が柔軟で家計の負担とならないか

自分に合った養老保険を見つけるためには、保険料額や支払い方法を確認することが大切です。家計に落とし込んで、具体的にシミュレーションしましょう。

養老保険には貯蓄部分があるため、定期保険よりも保険料が高くなります。保険料の負担を理由に、短期間で解約しないように気を付けましょう。

「毎月の保険料」「保険料払込期間」「支払う保険料の総額」を具体的に出して、家計への影響を考えてみてください。養老保険は短期間で解約すると元本割れするため、保険料を無理なく長期的に払えるかどうかは重要なポイントです。

現在の家計に落とし込むだけでなく、将来の家計・ライフステージの変化も考慮しましょう。子どもの教育資金や退職後の収入減少など、長期間にわたる家計の見通しを立てて、保険料が支払い続けられるかどうか検討することが大切です。

満期保険金を受け取るタイミングは適しているか

自分に合った養老保険を選ぶうえで、満期保険金を受け取るタイミングも意識しましょう。子どもの進学のタイミングや退職のタイミングなど、一時的にお金が必要になるときに満期を設定すれば、計画的にお金を工面できます。

家族のライフプランや将来の資金計画を練り、満期金が必要になるタイミングを考えましょう。

養老保険のメリットとして「貯蓄性がある」点が挙げられます。保障を得つつも、大きな支出に対する備えとして利用できるため、メリットを最大限生かすためにも満期保険金を受け取るタイミングを図ることは重要です。

さらに、養老保険は老後の医療費や介護費用など、高齢期に必要な資金の準備としても活用できます。どのようなリスクに備えたいのかを明確にして、満期保険金を受け取るタイミングを決めましょう。

養老保険で返戻率を高めるコツ

養老保険に契約する前に、返戻率を高めるコツを把握しておきましょう。以下で解説する内容を実践すれば、お得に養老保険へ加入できます。

保険料をできるだけ早く払い終えて据え置き期間を長くする

保険料をできるだけ早く払い終えて、据え置き期間を長く確保できれば返戻率を高められます。据え置き期間とは、保険料の支払いを終えてから、保険の満期や給付金の支払いが行われるまでの期間のことです。

保険料をまとめて払えれば、一括払いや一時払いを選択すると良いでしょう。保険会社によっては、一括払いや一時払いを選択すると保険料の割引が行われることがあります。

「できるだけ早く保険料を払い終える」ことを意識すれば、返戻率は向上します。ただし、保険料の支払期間が短いと一回あたりの保険料支払負担が大きくなるため、家計との折り合いをつけることが重要です。

無駄な特約は付けない

無駄な特約を付けないことも、養老保険の返戻率を高めるために効果的です。特約とは、基本の保障に加えて、疾病をはじめとした特定のリスクをカバーするためのオプションです。

オプションを増やせば保障の範囲は広がりますが、その分保険料が高くなります。不要な特約を付けなければ保険料が安くなり、返戻率は向上します。

「特約があったほうが安心」という心理は理解できますが、すべての特約が必ずしも必要ではありません。自分の生活状況や健康状態、既に加入している他の保険を鑑みながら、必要最低限の特約に絞ることが重要です。

外貨建ての養老保険を検討する

外貨建て養老保険を活用すれば、返戻率を高められる可能性があります。円よりも高い利回りが期待できる外貨で運用することで、高い利回りを実現できる、という仕組みです。

ただし、養老保険に限らず、外貨建て保険には為替リスクが伴います。契約前にリスクを理解することが大切です。

養老保険は貯蓄機能もあるため「できるだけ返戻率を高めたい」と考えるのは普通のことです。為替リスクを一定程度負える方は、外貨建て保険も有用な選択肢となるでしょう。

養老保険の加入がおすすめできる人の特徴

養老保険は保障と貯蓄を両立しており、定期保険や終身保険とは特徴が異なります。

以下で、養老保険の加入がおすすめできる人の特徴を紹介するので、参考にしてみてください。

死亡保障を得つつも将来のための貯蓄も行いたい人

養老保険は、死亡保障と貯蓄の両方を兼ね備えています。死亡保障を得つつも将来のための貯蓄も行いたい人にとって、好相性である可能性が高いでしょう。

被保険者の死亡と高度障害に備えられる基本的な生命保険としての機能に加えて、満期時には満期保険金が支払われるため、計画的に貯蓄できます。

「子どもが中学を卒業するくらいまでの間だけ死亡保障があればいい」「そのときに、高校進学や大学進学の教育資金も用意しておきたい」という場面で、養老保険は役立つでしょう。

教育資金に限らず、満期保険金は将来のための貯蓄として利用できます。老後の生活資金や住宅ローンの一括返済資金など、必要に応じて様々な用途に充てられる自由度の高さも魅力です。

掛け捨て保険は「もったいない」と感じる人

感覚的に「掛け捨て保険はもったいない」と感じる人に、養老保険は向いています。掛け捨て保険の場合は、保険期間中に何も起こらなければ保険料が戻ってきません。一方で、養老保険は満期になれば死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れます。

「払った保険料が無駄にならなかった」という感覚を得られるため、心理的に得と言えるでしょう。

養老保険は掛け捨て保険とは異なり、心理的に「保険料を支払っても何かしらのリターンがある」と感じられます。「自分の意思で貯蓄できない」という人にも、養老保険は適しているでしょう。

小さい子どもがいて満期保険金のタイミングで進学資金を用意したい人

小さい子どもがおり、進学のタイミングに合わせて学資資金を用意したい場合、養老保険が向いています。養老保険の多くは満期の時期を設定できるため、子どもの進学のタイミングに合わせて都合よくカスタマイズできます。

教育資金を用意できる保険として「学資保険」があります。学資保険と養老保険の違いは、契約者が死亡・高度障害状態になったときに保険金を受け取れるかどうかです。

例えば「子どもが大学に進学する18歳の時に満期保険金を受け取りたい」と考えている場合は、子どもが生まれたときに養老保険に加入して17年~18年後を満期に設定すれば良いでしょう。

保障期間中に契約者である親が亡くなった場合は、死亡保険金が遺族に支払われます。つまり、契約者に万が一のことがあっても生存していても、子どもの教育資金を確保できるのです。

養老保険の加入がおすすめできない人

養老保険は、保障機能と貯蓄機能を併せ持っている使い勝手のいい保険です。しかし、メリットだけでなくデメリットや注意すべき点もあります。

以下で、養老保険の加入がおすすめできない人の特徴を解説するので、参考にしてみてください。

できるだけ保険料を抑えたい人

「できるだけ保険料は抑えたい」と考えている場合は、養老保険はおすすめできません。養老保険は貯蓄機能を有しているため、シンプルな定期保険と比較すると保険料が高くなりがちです。

保険料は家計にとってコストである以上、できるだけ抑えたいですよね。

保険料が重荷となって短期間での解約を余儀なくされた場合、保障が無くなるうえに元本割れする可能性が高いでしょう。万が一の備えがなくなり、資産も減ってしまうので本末転倒ですよね。

できるだけ保険料を抑えたい人は、掛け捨て保険を活用しましょう。掛け捨て保険を利用すれば、数百円~数千円程度の保険料で数千万円の保障を得られます。

返戻率が100%を下回ることに抵抗を感じる人

返戻率が100%を下回ることに抵抗を感じる人も、養老保険はおすすめできません。

養老保険の多くは、返戻率が100%を下回ります。養老保険で支払う保険料には、死亡保障や保険会社の経営コストが含まれているためです。つまり、支払った保険料の全額が貯蓄部分に充てられるわけではありません。

返戻率が100%を上回るのは、一時払い養老保険や外貨建て養老保険で為替が有利に動いたときなど、一部の例外に限られます。

返戻率を少しでも高めるためには、保険料の支払い期間を短くすること・不要な特約を付けないことが有効です。また、保険商品や保険会社によっても返戻率は異なるため、複数の保険会社や商品を比較検討することも欠かさず行いましょう。

一生涯の保障が欲しいと考えている人

一生涯の保障が欲しいと考えている人に、養老保険は向きません。養老保険の保障期間は基本的に一定期間であり、終身にわたる保障は得られないためです。

保険商品にもよりますが、養老保険で保障されるのは長くても70歳前後です。一生涯の保障が欲しい場合は、終身保険の加入を検討しましょう。

養老保険は、契約期間が終了した以降は死亡保障がなくなります。例えば、50歳で養老保険の満期を迎えたら、他の保険に入っていない限りは以降の死亡保障がなくなります。その後も保障が必要な場合は、別途で新たな保険に加入するか、他の資金計画を立てなければなりません。

養老保険の賢い使い方をシミュレーション

どのようなケースにおいて養老保険を活用すべきか、具体的にシミュレーションしてみましょう。

シミュレーション例
  • 30歳男性
  • パート就業の妻と子ども(3歳)の3人暮らし
  • 貯蓄は300万円程度

妻がパート就業で収入が少ないこと、子どもがまだ小さいことから、死亡保障と将来へ向けた学資資金を用意する必要性があります。このようなケースでは、養老保険を活用すれば死亡保障と将来に向けた貯蓄を同時に行えます。

具体的には、子どもが高校または大学進学のタイミング(12年後または15年度)に満期保険金を受け取れる養老保険が適しているでしょう。

現状では「公立高校に行くか私立高校に行くか」判断できません。保守的に考えるならば、万が一私立高校に進学することになった事態に備えて、12年後に満期を迎える形で契約することがおすすめです。

公立高校に行くことになり、普段の収入・貯蓄のやりくりで高校進学費用が賄えた場合は、受け取った満期保険金を大学進学資金としてプールしておけば良いでしょう。

養老保険以外にも検討すべき保険

養老保険にも様々な保険商品があり、幅広いリスクへ対応できます。自分が備えたいリスクや実現したいライフプランのイメージに応じて、最適な保険を選びましょう。

定期保険|保険料を抑えたい方

定期保険は、一定期間のみ死亡・高度障害状態の保障を得られる保険です。貯蓄部分がなく、支払う保険料は保障部分と保険会社の経費に充てられるため、保険料を抑えられます。

特定の期間だけリスクをカバーしたい場合や、保険料を抑えて死亡保障を得たい場合に適しています。

定期保険は、保障内容がシンプルでわかりやすい点が特徴です。養老保険のように、満期のタイミングを考える必要がないため、保険に関する知識がない人でも理解しやすいでしょう。

定期保険の多くは「更新型」となっており、更新する度に保険料が上がる点はデメリットとして押さえておきましょう。

学資保険|教育資金作りに特化した保険に加入したい方

学資保険は、子どもの教育資金作りに特化した保険です。あらかじめ保険金を受け取るタイミングを決める点は、養老保険と似ています。

学資保険は「高校進学時に一括でもらう」「中学・高校・大学進学時にそれぞれもらう」「大学在学中に毎年もらう」など、保険金の受け取り方が様々です。

小さい子どもがおり、将来的に入学時・進学時に必要となるお金を計画的に準備したい場合は、学資保険が向いています。契約者が死亡したときは、以後保険料の支払いが免除されるため、一定の死亡保障が付帯している点も特徴です。

また、多くの学資保険の多くは、不要な特約を付けなければ返戻率が100%を上回ります。支払った保険料よりも受け取れる保険金が多いことから、心理的にも「得した」と感じられるでしょう。

個人年金保険|将来の私的年金作りを行いたい方

個人年金保険は、原則として60歳以降に公的年金の上乗せとして受給する私的年金です。現役のときに保険料を支払い、所定のタイミングで一定期間または終身にわたって年金として受給できます。

「自分で、自分のために作る年金」というイメージです。公的年金だけでは老後生活が不安な場合、個人年金保険の加入を検討する余地があります。

個人年金保険は、年金受け取りの開始年齢を自分のライフプランに合わせて設定できる柔軟性の高さが魅力です。年金を受給する前に死亡したときは、遺族に対して払い込んだ保険料相当額の死亡一時金が支給されます。

老後生活への備えを行いつつ、万が一の死亡保障を備えている点は、個人年金保険の強みと言えるでしょう。

外貨建て保険|高い利回りを狙いたい方

外貨建て保険は、保険料の支払いや保険金の受け取りを外貨で行う保険です。円よりも外貨のほうが利回りは高いため、円建て保険よりも高いリターンが期待できます。

外貨建て保険のメリット・デメリットは、とにもかくにも「為替レートの影響を受ける」点に尽きます。契約する前に、為替変動リスクについて理解することが欠かせません。

外貨建て保険は、為替変動によって受け取る保険金の額が増加・減少する可能性があります。「保険」と聞くと安全なイメージがありますが、為替の変動次第では元本割れするリスクがある点には留意しましょう。

外貨建て保険を利用するメリットとして、保有通貨の分散が挙げられます。例えば、円とドルの価値は相対的に決まるため、2つの通貨が同時に下落することはあり得ません。

円とドルをバランスよく保有することで、資産全体のバランスを保つことが可能です。このように、通貨の分散を通じて資産防衛できる点は、外貨建て保険を活用するメリットと言えるでしょう。

養老保険を含めて自分に合った保険を選ぶための方法

養老保険は、万が一への備えと将来への貯蓄をまとめて行える特徴を持っています。しかし、全員が養老保険に向いているとは限りません。

以下で、養老保険を含めて自分に合った保険を選ぶための方法について解説します。

ライフプランをシミュレーションして備えるべきリスクを把握する

ライフプランをシミュレーションして、備える必要があるリスクを把握しましょう。保険はリスクに備えるものですから、まずはリスクの把握が欠かせません。

STEP
現在の財務状況の分析

収入・支出・資産・負債の現状を把握します。あわせて、家族の年齢にあわせて進学や住宅購入、退職などライフイベントが起こる時期もあぶり出しましょう。

STEP
リスクの分析

現在の資産状況や公的保険からの給付を鑑みて、保険でカバーする必要があるリスクを分析します。疾病や死亡などのアクシデントが起きたとき、手持ちの資産と公的保険の給付だけでは生活が破綻する場合、保険を活用しましょう。

STEP
リスクに対応する保険の選択

備えるべきリスクを把握したら、対応している保険を選択しましょう。死亡・高度障害状態に備えたい場合は、定期保険や養老保険、収入保障保険などを検討します。

備えるべきリスクと対応している保険がズレていると意味がないので、求めている保障が合致しているか確認することが大切です。

STEP
保険商品の比較

加入する保険の種類が決まったら、保険商品を比較して自分のニーズに最適なものを選びます。

同じ保険の種類でも、保険会社によって保険料が異なるため、複数の保険商品を比較検討しましょう。

ExcelやGoogleスプレッドシートなどを活用すれば、誰でも簡単にライフプランは作成できます。ライフプランを作成したあとは、定期的に見直しを行うことが大切です。

収支状況を確認して無理なく払える保険料を把握する

収支状況を確認して、無理なく払える保険料の金額を把握しましょう。保険料は家計にとってコストである以上、家計と保険料のバランスを適切に取ることが重要です。

特に、養老保険や終身保険は定期保険よりも保険料が高い傾向にあります。将来にわたって、家計に負担とならないか確認しましょう。

月々の収入と支出を詳細にリストアップして、どの程度の経済的余力があるのかを把握します。現在の収支状況だけでなく、将来の収入減・支出増などの家計にとってマイナスとなる出来事も念頭に置いたうえでシミュレーションすると良いでしょう。

例えば、手取りの収入と支出がほぼ同じ場合、養老保険や終身保険に加入するのは無理があります。定期保険に加入するか、早急に家計を改善する必要があるでしょう。

保険に入る目的を整理して保険金を受け取る条件を確認する

保険に入る目的を整理すること、保険金を受け取る条件を確認することも欠かせません。保険は、将来の不確実なリスクに備えるための機能と、資産形成としての機能があります。自分が保険に何を求めているのか、なぜ保険に加入する必要があるのかを整理しましょう。

目的が曖昧だと、リスクに対して適切に備えられる保険に加入できない可能性があります。

保険金を受け取る条件も確認しましょう。保険には様々な種類があり、保障内容や保険金の受け取り条件が異なります。

「必要なときに、本当に保険金を受け取れるか」を確認すれば、自分のニーズや生活状況に合った保険を選べるでしょう。

保険に詳しい専門家と相談する

「自分だけで最適な保険を選べない」という場合は、保険に詳しい専門家と相談しましょう。保険は種類が多いうえに仕組みも複雑なので、保険の知識がない一般人が理解するのは簡単ではありません。

保険に詳しい専門家と相談する方法
  • FPを探す
  • 保険を販売している金融機関の窓口へ行く
  • 保険相談窓口を利用する

保険の専門家であるFPや保険のコンサルタントは、保険商品に関する詳細な知識・最新の情報を持っています。相談者の状況に応じて、最適な保険を提案してくれるでしょう。

保険の提案だけでなく、将来のライフイベントや資産運用を含めた総合的なプランニングを受けられることもあります。 相談を通じてマネーリテラシーを高められる点も、専門家に頼るメリットです。

養老保険だけでなくトータルで保険について相談したい方へおすすめの窓口

養老保険を含めて、自分に合っている保険をトータルで相談したい場合は、保険の専門家と話せる窓口を利用するのがおすすめです。

以下で、おすすめの保険相談窓口を紹介します。

ほけんの窓口

店舗数全国700店舗以上
取扱保険会社数40社以上
相談方法来店
訪問
オンライン
電話
相談受付時間店舗ごとに異なる
ホームページほけんの窓口

ほけんの窓口のでは、スタッフから保険についてわかりやすい説明を受けられます。全国に780以上の店舗を構えており、年間相談実績124万件以上の実績があるため、質の高い相談が行えるでしょう。

保険に関する相談はもちろん、資産運用や教育資金、家計運営に関する相談もできます。ライフプランのシミュレーションを通じて将来の資金計画を立てることが可能です。

保険相談に関しても、40社以上・300以上の保険商品の中から最適な保険を提案してくれるため、自分で養老保険を選ぶよりも効率よく情報収集できます。「養老保険が本当に必要なのか」も含めて相談できるため、保険について気になることがあれば相談してみてください。

保険クリニック

店舗数全国277店舗
取扱保険会社数約50社
相談方法窓口
オンライン
相談受付時間店舗ごとに異なる
ホームページ保険クリニック

保険クリニックでは約50社の保険会社を取り扱っており、相談者にぴったりの保険商品をプランニングしてくれます。日本初となる来店型の保険ショップとして、実際に多くの利用者が最適な保険に加入できるようにサポートしてきました。

独自のIQシステムを用いて、現在の保障内容や今後必要となる保障を把握できます。スタッフ全員が保険について専門的な知識を有しているため、わかりやすく説明してくれる点も魅力です。

来店相談はもちろん、オンライン相談や訪問相談にも対応しているため、都合が良い方法で保険のプロと相談してみてください。

マネードクター

店舗数全国約130店舗
取扱保険会社数(2023年12月現在)41社
相談方法自宅
自宅や職場近く
オンライン
相談受付時間店舗ごとに異なる
ホームページマネードクター

マネードクターは、年間の新規相談件数が26万件以上もある保険相談窓口です。スタッフの全員がFP資格を保有しており「お金のかかりつけ医」として、お金の悩みを解決に導いてくれます。

保険の相談だけでなく、新NISAやiDeCoなどの資産運用、教育資金・老後資金に関する相談にも応じてくれます。ライフプランをシミュレーションしてグラフ化してくれるため、今後の目標や現状の課題をわかりやすく把握できるでしょう。

店舗だけでなくオンラインでの相談が可能で、自分の都合に合わせて時間を選べます。都合が良い時間と場所でお金のプロと相談できる点は、マネードクターの魅力と言えるでしょう。

おすすめの養老保険を比較して自分に合った商品を選ぼう

養老保険にはいくつか種類があるため、自分に合っている養老保険を探し、加入を検討しましょう。最も合っている養老保険に加入すれば、万が一の保障を得つつ、返戻率を高めて将来に備えられます。

養老保険を探す際には、返戻率が高いかどうか確認すること、保険料が家計の負担とならないかシミュレーションすることが大切です。短期間で解約すると、保障がなくなってしまううえに大きく元本割れしてしまうため、家計に損失を与えてしまいます。

「最適な保険が選べない」という方は、保険のプロがいる保険相談窓口の利用を検討しましょう。保険やお金に詳しいプロが相談者に最適な保険を提案してくれるため、保険選びで困っている方は相談してみてください。

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