「クレジットカードやキャッシュカードが読み取れない!」

そんな時は「icチップ」または「磁気ストライプ」が破損している可能性が高いです。
まずは「icチップ」と「磁気」どっちが原因なのか判別し、自分でできる復活方法を試してみましょう。
各銀行ごとに再発行(交換)の方法も紹介しています。
クレジットカードやキャッシュカードのicチップが読み取れない原因とは?

カードには「磁気ストライプタイプ」と「icチップタイプ」があります。
icチップタイプとは、金色の四角いチップがカードに埋め込まれているものです。
カード表面にicチップが見えないものもありますが、ほとんどの場合がカード表面にチップが見えている状態になっています。
何らかの原因でこのicチップの情報が読み取れないとエラーになります。
icチップが読み取れない原因は以下の2つに分けられます。
実際はATMではなく、カードのほうに原因があるケースが大半です。
クレジットカードやキャッシュカードが原因の場合
icカードは精密機械ですので、以下のような衝撃で破損します。
- 物理的な圧迫
- 強い磁気
- 熱
カードが入った財布をズボンの後ろに入れたまま座るなど、カードに力がかかるとicチップが壊れる可能性があります。
真夏の車内にカードを放置するなど、高熱にさらされたときも破損します。
また、icカードは磁気を利用してデータを記録しています。
そのため強い磁気に近づけると、それに影響を受けてデータが壊れます。
icチップがついているカード同士を触れさせていると、お互いのカードの磁気でデータが壊れる可能性もあります。
また、携帯電話や家電製品等にも磁気がありますので、それらと触れた状態にしておくのも破損の原因になります。
傷・汚れ・サビ等の破損
icチップの表面に傷や汚れなどがついている場合もエラーの原因になります。
icチップのデータが正常に残っている場合は、汚れを除去するなど対策をすることでエラーが出なくなる可能性があります。
ATM側に問題がある場合
まれな例ではありますが、ATM側の故障でicチップが読み取れないという場合もあります。
この場合は金融機関側で対処をすることになるので、特に対策はありません。
他のATMを使ってエラーにならないようであれば、カードではなくATM側に問題があったということになります。
icチップ破損に対して自分でできる復活対策

いきなりカードが使えなくなると非常に困りますが、もしかすると簡単な対策を取るだけでエラーが直るかもしれません。
ただ、ここで紹介するのはあくまでも一時しのぎです。
エラーが出るのは磁気が弱まっている証拠ですので、早めに再発行手続きを行いましょう。
セロテープ
icチップにセロテープを貼ると、傷によるデータのノイズが減って読み取りやすくなります。
セロテープを貼る時は切り口が剥がれないようにし、機械にひっかからないよう注意してください。
お掃除
カードは手で触って使うものなので、気付かないうちに指の汚れがついている場合があります。
メガネふきのような柔らかい布でやさしくふき取りましょう。
消しゴムで掃除するのは実際どうなの?
消しゴムを使うと、目に見えないゴミやほこりをきれいにできます。
しかし消しゴムを擦った時の摩擦で表面が熱くなり、その熱でicチップのデータが壊れる可能性もあります。
また、力を入れすぎるとicチップそのものが破損します。消しゴムを使うときはやさしく擦るようにしてください。
icチップだけが原因じゃない!磁気不良の可能性も考えよう!

先の項目で、カードには「磁気ストライプタイプ」と「icチップタイプ」があると述べましたが、クレジットカードはこの両方を使っている一体型タイプが大半です。
磁気ストライプは衝撃には強いですが、熱や磁気には弱いため、エラーになることもあります。
もしかするとicチップではなく、磁気ストライプが原因でエラーになっているかもしれません。
icチップの破損と磁気ストライプの不良を判別する方法
お店でクレジットカードを使った場合の読み取り方法は2種類あります。
- カードを機械に差し込んでicチップを読み取るタイプ
- 縦にスライドさせて磁気ストライプを読み取るタイプ
icカードに対応している店舗もあれば、磁気ストライプのみ対応の店舗もあります。
これを利用し、エラーの原因を予測できます。
カードを専用の機器に差し込み、暗証番号を入力するように言われます。
ここでエラーになった場合は、署名をするタイプ(磁気ストライプの読取)の決済に切り替えてもらいましょう。
ここで決済ができたら磁気ストライプは正常。icチップが原因と考えられます。
icチップに対応していないお店で決済ができない場合は、磁気ストライプが原因かもしれません。
icチップに対応しているお店で使ってみてエラーが起きないのであれば、磁気ストライプが磁気不良になっている可能性があります。
磁気不良の原因
磁気ストライプが磁気不良になる原因は、主に以下の二つ。
- 強い磁気に近づけた
- 傷で損傷した
icカード同様、携帯電話、家電製品などの磁気を発生するものに近づけると、記録されているデータが破損する可能性があります。
クレジットカード同士を重ね、接触した状態にしておくのもデータが壊れる原因です。
また、磁気ストライプタイプのカードは、カードをスライドさせて読み取りを行うので摩擦が生じます。
頻繁にカードを使っていると、何回もリーダーに通しているうちに摩耗して磁気が弱くなります。
磁気不良は自分で復活対策できる?
icカードの時と同様、ストライプの部分を柔らかい布で拭くと読み取りができる場合があります。
また、カードを読ませるときにゆっくりスライドすると読み取りやすくなるので、店員の方にゆっくり読み取りしてもらうようお願いするのも手です。
しかし、一度磁気が弱くなると、自分で元に戻すことはできません。
これらの方法はあくまでも一時しのぎと考えましょう。カードが全く使えなくなる前に再発行をすることをおすすめします。
自分で対処できない場合は再発行(交換)手続きを!

icチップも磁気カードも、一度壊れたものは自分で復活ができません。
その場合は早めに交換の手続きをしましょう。
クレジットカード会社や金融機関によりますが、カードの再発行には日数がかかることが一般的です。
クレジットカードが対象の方はこちら
銀行のキャッシュカードが対象の方はこちら
各クレジットカードの再発行手順と連絡先一覧
実際にクレジットカードを再発行するための代表的なクレジットカードの再発行の手順や連絡先を紹介します。
三井住友カード(NL)
三井住友カードや三井住友ゴールドカードはオンラインでの手続きのみ再発行手数料は無料とです。
※電話の場合は手数料がかかる場合があります。
電話もしくはオンラインで手続き可能です。
カードは1週間から10日で届きます。
お手続きはこちらのページからできます。
JCB CARD W
JCB CARD Wは手数料が1,100円(税込)かかってしまいます。
会員専用WEBサービス「MyJCB」または、電話で手続き可能です。
カードは1週間から10日前後でご登録の住所宛に届きます。
各銀行キャッシュカードの再発行手順と連絡先一覧
実際にキャッシュカードを再発行するための代表的な金融機関のカード再発行の手順や連絡先を紹介します。
新生銀行
カードの磁気不良などが原因で再発行をしたい場合の手数料は無料です。
窓口、もしくは電話(新生パワーコール)で申し込みができます。
連絡先:新生パワーコール/0120-456-007つながったら*2、2を押します。
参照元:よくある質問-新生銀行
三菱UFJ銀行
スマートフォンの専用アプリをダウンロードすると、古いキャッシュカードを撮影して情報を入力するだけで交換手続きができます。
三菱UFJのカードは1週間~10日程度で届きます。
電話、窓口でも手続き可能です。
前のカードとの交換であれば手数料はかかりません。
連絡先:カード再発行デスク/0120-511-177
みずほ銀行
IC不良・磁気不良専用の電話受付ダイヤルがありますので、そちらに電話をして手続きを行います。
再発行には1,100円の手数料がかかりますが、みずほマイレージクラブの会員であれば、取引状況によって手数料が無料になります。
連絡先:IC不良・磁気不良再発行専用フリーダイヤル/0120-415-881
七十七銀行
窓口に来店するか、事故受付センターに連絡をすると手続きができます。
再発行の際は一枚あたり1,100円の手数料がかかります。カードは一週間程度で郵送で届きます。
連絡先:七十七銀行事故受付センター/0120-77-1099
北海道銀行
北海道銀行は、銀行ATMでicチップ式カードの磁気の修復を行っています。
ATMで対応ができない場合は窓口に来店することで交換の手続きが行えます。
来店前にあらかじめ電話で問い合わせをすることをお勧めしています。
連絡先:各店舗、もしくは自動機サービスセンター/011-815-1291
参照元:よくあるご質問-北海道銀行
三井住友銀行
三井住友銀行は、銀行ATMでicチップ式カードの磁気の修復を行っています。
使えなくなったカードで「お引き出し」か「残高照会」をすることで自動で手続きができます。
ATMで対応ができない場合は、インターネットバンキングか窓口で再発行の手続きができます。
連絡先:各店舗窓口
ゆうちょ銀行
窓口でカードエラーの原因を調べた後に交換の手続きを行います。
カードは1週間~2週間程度で、郵送で届きます。窓口での受け取りも可能です。
連絡先:各店舗窓口
横浜銀行
横浜銀行のATMで磁気の修復ができます。
カードを入れて「残高照会」「お引き出し」「お振込み」「お預け入れ」のいずれかを選ぶと自動で回復されます。
修復ができない場合は窓口で再発行手続きをしてください。
キャッシュカードであれば当日、バンクカードは一週間程度でカードが受け取れます。手数料は無料です。
連絡先:各店舗窓口
りそな銀行
窓口でその日のうちにカードの交換ができます。
本人確認書類と届出印を持って行きましょう。
また、会員専用ページ「マイゲート」でも手続きができます。10日~2週間程度で郵送でカードが届きます。
磁気損傷が原因であれば手数料はかかりません。
連絡先:コミュニケーションダイヤル:0120-24-3989
ろうきん
再発行をするには、窓口で再発行等手続依頼書を提出します。
本人確認書類と届出印をお持ちの上、窓口に来店しましょう。
連絡先:自動機紹介センター(中央ろうきん):0120-060-560
参照元:各種お手続きのご案内-ろうきん
キャッシュカードを破損や磁気不良から保護する方法とは?

カードが磁気不良になると、新しいカードが手元に届くまで1週間、長ければ1ヶ月かかります。
しかも、再発行手数料がかかる会社も少なくありません。
あらかじめ磁気エラーになるのを防げば、このような事態になるのも防げます。
エラーを防ぐ具体的な方法としてオススメなのは以下の2つ!
- カードを保護ケースに入れる
- 保管方法に注意する
クレジットカードやキャッシュカードは「磁気シールドカード」「スキミング防止カードケース」など、カードを保護するケースに入れておくことをオススメします。
商品によっては少しかさばる物もありますが、手間をかけずに磁気不良を防ぐことができます。
また、カードの保管方法にも注意です。
カードを重ねて保管すると、互いの磁気が影響して情報が壊れます。
カードをまとめて保管する場合は、一枚ずつ分けて収納できるケースにカードを入れるようにしてください。
磁気防止機能があるカードケースも販売されています。
icカードは意外とデリケートです。
グッズを上手に活用し、カードを長持ちさせましょう。
読み取りがおかしいな、と思ったら早めに交換の手続きをしてくださいね。