個人事業主向けビジネスローンの審査は甘い?おすすめの会社や審査に通りやすくなるコツも紹介

りそなCollaborareが実施した「ビジネスローン利用状況調査」によると、ビジネスローンを利用したことのある方が31.0%に及びました。

ビジネスローンを利用した目的の1位は「運転資金不足」、2位は「売上減少」がランクインしました。

個人事業主は事業を開始して間もないときに資金が安定していない場合が多く、ビジネスローンを利用することで事業を軌道に乗せられる可能性が高いです。

本記事では、個人事業主向けビジネスローンの審査基準やおすすめのビジネスローン、審査に通りやすくなる方法について詳しく解説します。

個人事業主向けビジネスローンの申し込みを検討している方は必見です。

この記事でわかること
目次

個人事業主向けビジネスローンの審査は甘い?審査基準と併せて紹介

個人事業主向けビジネスローンの審査は比較的緩やかといわれていますが、必ずしも審査に通るわけではありません。

審査基準で最も重要なのは事業状況であることから、特に注意する必要があります。

個人事業主向けビジネスローンに関する審査基準

事業状況

個人事業主向けビジネスローンで融資を受けられるかどうかは、事業状況が最重要視されます。

審査の際に確認される主な項目は次の通りです。

審査の際に確認される項目
  • 事業規模
  • 事業年数
  • 資産保有状況
  • 事業の将来性

上記の項目が安定した状態に保たれていれば、貸金業者から高い評価を得られます。

赤字決算や債務超過がないかや事業年数が2〜3年以上続いているなど、安定性が認められると審査に通る可能性が高いです。

万が一、赤字決算であったとしても今後の成長性や将来性があると判断されれば、審査に通る確率が上がるでしょう。

資金使途

個人事業主向けビジネスローンに申し込みを行うときは、どのような使い道で利用するのかを貸金業者に示す必要があります。

資金使途として挙げられる例は次の通りです。

資金使途として挙げられる項目
  • 事業の新規立ち上げ資金
  • 設備投資
  • 運転資金
  • 取引先の支払い

ビジネスローンに申し込みをするときは融資希望額を提示する欄があり、必要な資金を見積もったうえで申請しなければなりません。

事業状況などを鑑みて融資希望額が高いと見なされた場合は、審査に落ちるリスクがあります。

資金使途を定めて具体的な内訳と正確な金額を算出してから、申し込むようにしましょう。

信用情報

個人事業主向けビジネスローンでは、カードローンやクレジットカードに申し込みをしたときと同様に信用情報が確認されます。

貸金業者が信用情報をチェックした際に見るポイントは次の通りです。

貸金業者が信用情報をチェックした際に見るポイント
  • 税金の未納や滞納がないか
  • 借入金などの返済遅れがないか
  • 他社からの借り入れがないか

上記の項目に該当している数が多いほど、貸金業者は貸し倒れリスクを恐れて融資を避けます。

事業における未納や滞納だけではなく個人のクレジットカードやカードローンの返済遅れの履歴があっても、マイナス評価につながります。

返済能力

個人事業主向けビジネスローンで融資を受けるときに「返済能力がない」と判断されると、審査に通る確率が低いです。

貸金業者は貸付けしたお金を必ず回収したいと考えていることから、滞納をするリスクがある個人事業主に貸付けをしません。

信用情報を確認したときに滞納や他社からの借り入れが多いと、「返済能力がない」と見なされる危険性が高いです。

赤字決算

事業計画書を作成して「借りたお金でどのように収益を上げていくのか」を示せれば、審査に通る確率が上がります。

現状の資金繰りが厳しい状況であったとしても成長性と将来性を示して、融資を受けられるように努めましょう

【徹底比較】個人事業主におすすめのビジネスローン10社を厳選

個人事業主におすすめのビジネスローン10社は次の通りです。

スクロールできます
サービス名AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」アコム「ビジネスサポートカードローン」プロミス「自営者カードローン」レイク「レイク de ビジネス」楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」PayPay銀行「ビジネスローン」東京スター銀行「スタービジネスカードローン」りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」福岡銀行「フィンディ」関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」
融資対象者法人:75歳まで
個人事業主:69歳まで
業歴1年以上の個人事業主20歳以上~65歳以下の自営者満20歳~満70歳の個人事業主楽天市場に出店されている店舗を有する法人および個人事業主満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主日本国内で事業を営む法人及び個人事業主満20歳以上~満76歳未満の個人事業主
金利年3.1%~年18.0%年12.0%~年18.0%年6.3%~年17.8%年4.5%~年18.0%年3.0%~年14.5%年1.8%~年13.8%年4.5%~年14.5%年3.0%・年6.0%・年8.0%・年10.0%・年14.0%年2.0%~14.0%年4.0%・年5.8%・年7.8%・年9.8%・年13.5%
融資限度額50万円~1,000万円1万円~300万円300万円まで1万円~500万円50万円~1,500万円10万円~1,000万円50万円~1,000万円10万円~1,000万円100万円~1,000万円100万円~300万円
詳細https://www.aiful-bf.co.jp/products/business_loan/https://www.acom.co.jp/lineup/business/https://cyber.promise.co.jp/APD03X/APD03X07https://lakealsa.com/cashing/other/business/https://www.rakuten-card.co.jp/merchant/bizloan/express/https://www.paypay-bank.co.jp/business/loan/soleproprietor/index.htmlhttps://www.tokyostarbank.co.jp/hojin/financing/sbcl.htmlhttps://www.resonabank.co.jp/hojin/service/kakushu/businessloan/https://lending.fukuokabank.co.jp/https://www.kansaimiraibank.co.jp/kojin/freeloan/mutanpo/

ビジネスローンはノンバンク系と銀行系の2種類があり、それぞれの特徴について紹介します。

ノンバンク系ビジネスローンと銀行系ビジネスローンの違い

個人事業主向けビジネスローンは、ノンバンク系ビジネスローンと銀行系ビジネスローンの2種類に大別されます。

2種類の違いを確認して、どちらが最適なのかを検討しましょう。

ノンバンク系ビジネスローンと銀行系ビジネスローンの違い

ノンバンク系ビジネスローン

ノンバンク系ビジネスローンは、消費者金融・信販会社・クレジットカード会社などが提供しています。

特徴

銀行系ビジネスローンよりも金利が高めに設定されているとはいえ、審査難易度が比較的緩やかです。

申し込みから融資までが最短即日で完了する貸金業者もあり、すぐにでもお金が必要な方に適しています。

税金や取引先への支払いが差し迫っているときでも、返済期日までに遅れることなく対応できる可能性が高いです。

銀行系ビジネスローン

銀行系ビジネスローンは、メガバンク・地方銀行・ネット銀行などが提供しています。

特徴

ノンバンク系ビジネスローンよりも審査難易度が高めに設定されていますが、審査に通れば低金利で借り入れが可能です。

銀行系ビジネスローンの上限金利はノンバンク系ビジネスローンの上限金利と比べると、年3.5%ほどの差があります。

申し込みから融資までの期間は1週間〜1ヵ月ほどかかるときがあり、スピード重視の方には不向きでしょう。

個人事業主におすすめのノンバンク系ビジネスローン5選

個人事業主におすすめのノンバンク系ビジネスローンは次の通りです。

比較的金利が高めに設定されていますが、スピーディに借りられる特徴があります。

AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」

サービス名AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」
融資対象者法人:75歳まで
個人事業主:69歳まで
融資までの期間最短即日
金利年3.1%~年18.0%
利用限度額50万円~1,000万円
担保・保証人原則不要
返済期間元利均等返済:最長5年(60回以内)
元金一括返済:最長1年(12回以内)
必要書類法人:本人確認書類・決算書
※その他必要に応じた書類
個人事業主:本人確認書類・確定申告書・所定の事業内容確認書
※その他必要に応じた書類
公式HPhttps://www.aiful-bf.co.jp/products/business_loan/
AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」のおすすめポイントや特徴
  • 融資限度額が最大1,000万円
  • 申し込みから融資までがWeb完結
  • 赤字決算でも審査に通る可能性がある

AGビジネスサポート「事業主向けビジネスローン」は融資限度額が最大1,000万円で、ノンバンク系ビジネスローンの中でも高めに設定されています。

申し込みから融資までのすべての手続きがWeb完結するため、店舗への来店が不要で気軽に申し込みが可能です。

審査に通るか不安に感じているときは、「お借入5秒診断」から簡易診断を行えます。

お借入5秒診断入力項目
  • 年齢
  • 事業形態
  • 年間売上
  • 他社借入金額
    ※クレジットカードのショッピング・住宅ローン・自動車ローンを除く

過去に赤字決算があったとしても現在の事業実態に応じて融資判断を行ってくれることから、将来性を示せれば審査に通る確率が高いです。

最短即日融資にも対応していて、すぐにでもお金が必要なときの救世主にもなってくれます。

AGビジネスサポート「事業者向けビジネスローン」の公式サイトはこちら

アコム「ビジネスサポートカードローン」

サービス名アコム「ビジネスサポートカードローン」
融資対象者業歴1年以上の個人事業主
融資までの期間最短即日
金利年12.0%~年18.0%
利用限度額1万円~300万円
担保・保証人不要
返済期間最終借入日から最長8年7ヵ月・1~89回
必要書類直近1期分の確定申告書
※契約極度額が100万円超の場合
青色申告:直近1期分の「青色申告決算書(写し)」
白色申告:直近1期分の「収支内訳書(写し)」
公式HPhttps://www.acom.co.jp/lineup/business/
アコム「ビジネスサポートカードローン」のおすすめポイントや特徴
  • 事業を開始してから1年以上が経っていれば申し込める
  • カードローンの契約があるときでもビジネスサポートカードローンに切り替えられる
  • 年収の3分の1を超える借り入れができる

アコム「ビジネスサポートカードローン」は、事業を開始してから1年以上が経過している個人事業主が申し込めるビジネスローンです。

すでにアコムのカードローンに契約しているとき

ビジネスサポートカードローンに切り替えられます。

融資限度額は最大300万円に設定されていて、カードローンと同様に限度額の範囲内で何度でも利用可能です。

カードローンを契約するときとは異なり、年収の3分の1を超える借り入れもできて使い勝手が良いです。

申し込み方法はWebの他にも自動契約機「むじんくん」・店頭・電話・郵送があり、都合に合わせて申し込めます。

すぐにでも融資が必要なときはWeb申し込みをすれば、最短即日で融資が受けられます。

アコム「ビジネスサポートカードローン」の公式サイトはこちら

プロミス「自営者カードローン」

サービス名プロミス「自営業カードローン」
融資対象者20歳以上~65歳以下の自営者
融資までの期間最短即日
金利年6.3%~年17.8%
利用限度額300万円まで
担保・保証人不要
返済期間最終借入後原則最長6年9か月/1~80回
必要書類本人確認書類収入証明書事業実態が証明できる書類
公式HPhttps://cyber.promise.co.jp/APD03X/APD03X07
プロミス「自営者カードローン」のおすすめポイントや特徴
  • 上限金利が消費者金融系ビジネスローンの中で最も低い
  • プライベートの資金としても利用できる
  • 返済期日を4種類から選べる

プロミス「自営者カードローン」は、上限金利が年17.8%と消費者金融系ビジネスローンの中でも低めに設定されています。

申し込み対象者を個人事業主にしているものの、事業資金だけではなくプライベートの資金としても利用可能です。

融資限度額は最大300万円までに設定されていて、限度額の範囲内であれば繰り返し借りられます。

申し込み方法は次の2通りです。

申し込み方法
  • 自動契約機
  • プロミスコール(電話)

営業時間は自動契約機が9時〜21時、プロミスコールが平日9時〜18時に限られることに注意しましょう。

返済期日は次の4通りから自由に選択可能です。

返済期日
  • 5日
  • 15日
  • 25日
  • 末日

取引先からの入金日に合わせて返済期日が設定できるため、資金不足に陥る心配がありません。

プロミス「自営者カードローン」の公式サイトはこちら

レイク「レイク de ビジネス」

サービス名レイク「レイク de ビジネス」
融資対象者満20歳~満70歳の個人事業主
融資までの期間最短即日
金利年4.5%~年18.0%
利用限度額1万円~500万円
担保・保証人不要
返済期間最長10年・最大120回
必要書類本人確認書類事業実態が確認できる書類
公式HPhttps://lakealsa.com/cashing/other/business/
レイク「レイク de ビジネス」のおすすめポイントや特徴
  • 融資限度額が最大500万円
  • 起業してから1年未満でも審査に通る可能性がある
  • 申し込みはレイク de ビジネス専用ダイヤルからできる

レイク「レイク de ビジネス」は融資限度額が最大500万円で、消費者金融系ビジネスローンの中でも高めに設定されています。

起業してから1年未満の方でもレイク de ビジネス専用フリーダイヤルに相談すれば、融資を受けられる可能性があります。

レイク de ビジネス専用フリーダイヤルの問い合わせ先は次の通りです。

電話番号受付時間
0120-851-90010時30分~19時30分
※日曜日は19時

審査に通ったら本人確認書類と事業実態がわかる書類を持参のうえ、SBI新生銀行カードローン自動契約機で契約できます。

借入方法は次の3通りから次の3通りです。

借入方法
  • SBI新生銀行カードローンATM
  • 金融機関口座への振込み
  • 提携ATM

提携ATMでの借り入れや返済は、手数料がかかることに注意しましょう。

レイク「レイク de ビジネス」の公式サイトはこちら

楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」

サービス名楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」
融資対象者楽天市場に出店されている店舗を有する法人および個人事業主
融資までの期間最短翌営業日(楽天銀行口座を指定の場合)
※楽天銀行口座以外は最短3~4営業日
金利年3.0%~年14.5%
利用限度額50万円~1,500万円
担保・保証人不要
返済期間1ヵ月~3年(36回以内)
必要書類法人:本人確認書類・登記事項証明書(商業登記簿謄本)
個人事業主:本人確認書類・確定申告書
公式HPhttps://www.rakuten-card.co.jp/merchant/bizloan/express/
楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」のおすすめポイントや特徴
  • 楽天市場に出店している法人や個人事業主向けのビジネスローン
  • 楽天カード利用分の売上代金を返済に充てられる
  • 事業を開始してから1年未満でも契約できる可能性がある

楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」は、楽天市場に店舗を有する法人や個人事業主向けのビジネスローンです。

楽天市場でビジネスを行っている個人事業主に限られているものの、審査から契約までの手続きを大幅に削減できます。

楽天カード利用分の売上代金を返済に充当することもできて、返済をする手間がかかりません。

融資形式

極度方式基本契約が採用されていて、利用限度額の範囲内であれば何度でも借りられます。

申し込みから融資までの期間は楽天銀行口座に設定していれば、最短翌営業日でスピーディに借り入れが可能です。

事業を開始してから1年未満の場合であっても申し込める可能性があるため、事業ローンセンターに問い合わせてみましょう。

楽天カード「楽天スーパービジネスローン エクスプレス」の公式サイトはこちら

個人事業主におすすめの銀行系ビジネスローン5選

個人事業主におすすめの銀行系ビジネスローンは次の通りです。

審査が厳しく融資までに時間がかかる傾向にありますが、低金利で借りられる特徴があります。

PayPay銀行「ビジネスローン」

サービス名PayPay銀行「ビジネスローン」
融資対象者満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主
融資までの期間最短翌営業日
金利年1.8%~年13.8%
利用限度額10万円~1,000万円
担保・保証人不要
必要書類法人:PayPay銀行の法人・個人事業主向け普通預金口座「ビジネスアカウント」
代表者の連帯保証:同意書と連帯保証人の本人確認資料
個人事業主:PayPay銀行の法人・個人事業主向け普通預金口座「ビジネスアカウント」・事業実態の確認できる資料・所得証明資料・ 永住権または特別永住権の確認できる資料・古物商許可証など
公式HPhttps://www.paypay-bank.co.jp/business/loan/soleproprietor/index.html
PayPay銀行「ビジネスローン」のおすすめポイントや特徴
  • 融資限度額が最大1,000万円
  • 利用限度額の範囲内で24時間借りられる
  • 事業用口座を保有していれば最短翌営業日に融資を受けられる

PayPay銀行「ビジネスローン」は、融資限度額が最大1,000万円に設定されているカードローンタイプの商品です。

申し込みから借り入れのすべての手続きがWebや電話で完結することから、店舗に来店する手間もかかりません。

利用限度額

範囲内であれば24時間いつでも自由に借りられるうえに利息もかからないため、資金が必要になったときに備えて契約しておいて損はないでしょう。

PayPay銀行の口座を保有していなくても申し込めるものの、普通預金口座「ビジネスアカウント」 を開設しておく必要があります。

事業用口座を保有していない場合は融資を受けるまでに最短5日程度かかりますが、保有していれば最短翌営業日に借り入れ可能です。

PayPay銀行「ビジネスローン」の公式サイトはこちら

東京スター銀行「スタービジネスカードローン」

サービス名東京スター銀行「スタービジネスカードローン」
融資対象者満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主
融資までの期間最短5日
金利年4.5%~年14.5%
利用限度額50万円~1,000万円
担保・保証人不要
必要書類本人確認書類
直近1期分の収入証明書商業登記簿謄本(法人)
個人事業開業届出済証明書(個人事業主)
公式HPhttps://www.tokyostarbank.co.jp/hojin/financing/sbcl.html
東京スター銀行「スタービジネスカードローン」のおすすめポイントや特徴
  • 資金使途が自由
  • 最短5日で融資を受けられる
  • インターネットバンキングから借り入れや返済ができる

東京スター銀行「スタービジネスカードローン」は資金使途が自由で、最大1,000万円まで借りられます。

利用限度額の範囲内であれば、いつでも借りられる自由度の高い商品です。

例えば

取引先からの入金では資金が足りないときや、仕入価格が高騰したときなどの資金としても利用できる柔軟さがあります。

申し込みから借り入れまでの手続きのすべてがWeb完結することから、店舗に来店する必要がありません。

自宅や事務所が東京になくても申し込みが可能で、最短5日で融資を受けられます。

契約をしている限りは毎年自動更新になり、最大で満69歳になるまで継続利用が可能です。

全国に設置されているATMから借り入れや返済ができるのに加えて、東京スターダイレクトからもいつでも借り入れや返済ができます。

東京スター銀行「スタービジネスカードローン」の公式サイトはこちら

りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」

サービス名りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」
融資対象者満20歳以上~満69歳以下の法人・個人事業主
融資までの期間非公表
金利年3.0%・年6.0%・年8.0%・年10.0%・年14.0%
利用限度額10万円~1,000万円
担保・保証人法人:原則として法人代表者個人事業主:不要
必要書類法人:直近2期分の決算書・履歴事項全部証明書(商業登記簿謄本)(発行日より3ヶ月以内)・本人確認書類
個人事業主:本人確認書類・所得証明資料(申込金額が300万円超の場合)
公式HPhttps://www.resonabank.co.jp/hojin/service/kakushu/businessloan/
りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」のおすすめポイントや特徴
  • 銀行系ビジネスローンの中では比較的審査が緩やか
  • りそな銀行の口座を保有していれば来店不要
  • 資金使途が幅広い

りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」は、銀行系ビジネスローンの中でも比較的審査が緩やかに設定されています。

申し込み条件は主に次の通りです。

申し込み条件
  • りそなグループで融資取引がないこと
  • アイフル株式会社の保証を受けられること
  • 事業用口座を開設していること

いずれの申し込み条件も難しくはなく、個人事業主でも気軽に申し込める体制が整っています。

すでにりそな銀行に口座を保有している場合は来店不要で申し込めるうえに、融資限度額の範囲内であればいつでも借り入れが可能です。

融資までの時間が非公表になっているとはいえ、事業規模拡大・新規ビジネス展開・設備投資・想定外の支払いなど、さまざまな悩みを解決してくれます。

りそな銀行「りそなビジネスローン「活動力」」の公式サイトはこちら

福岡銀行「フィンディ」

サービス名福岡銀行「フィンディ」
融資対象者日本国内で事業を営む法人及び個人事業主
融資までの期間最短即日
金利年2.0%~14.0%
利用限度額100万円~1,000万円
担保・保証人不要
必要書類本人確認書類
決算書(法人)
確定申告書(個人事業主)
事業実態確認資料
公式HPhttps://lending.fukuokabank.co.jp/
福岡銀行「フィンディ」のおすすめポイントや特徴
  • 設立1年目から申し込める
  • AIを活用した審査で最短即日融資が受けられる
  • 口座を保有しているときは1分で借入可能目安額をチェックできる

福岡銀行「フィンディ」は合同会社や合資会社をはじめとして、設立1年目の個人事業主が利用できるビジネスローンです。

利用中の銀行口座やサービスと連携すれば、福岡銀行の口座を開設しなくても申し込めます

申し込み・借り入れ・返済までのすべての手続きがWeb完結となり、窓口に来店する必要がありません。

融資までの時間

AIを活用した審査が実施されているため、銀行系ビジネスローンには珍しく最短即日で融資を受けられる可能性もあります。

すでに福岡銀行の口座を保有している場合は、入出金情報を基に1分で借入可能目安額を確認可能です。

商業登記簿謄本・印鑑証明書の提出が不要であるうえに事業計画書などの資料作成の手間が省けて、創業間もないときでも気軽に申し込めます。

福岡銀行「フィンディ」の公式サイトはこちら

関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」

サービス名関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」
融資対象者満20歳以上~満76歳未満の個人事業主
融資までの期間非公表
金利年4.0%・年5.8%・年7.8%・年9.8%・年13.5%
利用限度額100万円~300万円
担保・保証人不要
必要書類本人確認書類
公式HPhttps://www.kansaimiraibank.co.jp/kojin/freeloan/mutanpo/
関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」のおすすめポイントや特徴
  • 上限金利が年13.5%で低金利
  • 融資限度額が最大300万円で低めに設定されている
  • 提出書類は本人確認書類のみ

関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」は、上限金利が年13.5%と銀行系ビジネスローンの中でも低金利です。

融資限度額は最大300万円と低めに設定されていますが、不要な利息を支払うことなく総返済額を減らす効果があります。

申し込み条件は次の通りです。

申し込み条件
  • 申し込み時の年齢が満20歳以上~満76歳未満の方
  • 継続して安定した収入がある方
  • 保証会社の保証が受けられる方
  • 取扱店の営業区域内に居住または営業されている方

全国対応をしていませんが、提出書類が本人確認書類に限られていて不要な手間がかかりません

担保や保証人を準備する必要もなく、申し込みへのハードルが低い商品です。

関西みらい銀行「事業者向けフリーローン」の公式サイトはこちら

個人事業主向けビジネスローンの審査に落ちる人の特徴

個人事業主向けビジネスローンの審査は比較的緩やかといわれているものの、落ちるときもあります

審査に落ちる原因に該当していないか、申し込み前にチェックしておきましょう。

申し込み内容に誤りや虚偽申告をした

個人事業主向けのビジネスローンの申し込み内容に誤りや虚偽申告があると、審査に落ちる可能性が高いです。

申し込み内容に誤りがあることが判明すると審査時間が長引いたり、最終的に審査に落ちたりするリスクがあります。

注意点

入力ミスをして申し込み内容の提出を行ってしまうと修正ができないため、入力時に誤りがないか1文字ずつ丁寧に入力しましょう。

Web申し込みでは申し込みフォームに「内容確認」の項目が用意されているときがほとんどで、提出前に再度内容が確認できます。

審査に通りたいという気持ちから虚偽申告をすると審査に通る確率は極めて低いことから、絶対に避けましょう。

事業を開始してから1年未満

事業を開始してから1年未満しか経っていないときは、審査に落ちるリスクが高いです。

開業してから1年未満しか経過していないと、審査に落ちやすい理由は次の通りです。

事業を開始してから1年未満だと審査に落ちやすい理由
  • 決算書や確定申告書が提出できない
  • 貸し倒れリスクが高いと判断される

個人事業主向けのビジネスローンを申し込むときは、決算書や確定申告書などの書類を提出する必要があります。

事業を開始してから1年未満だと物理的に決算書や確定申告書が提出できないため、申し込めない可能性が高いです。

開業してから1年未満のときは事業が軌道に乗っていないときが多く、貸付業者から敬遠されやすい傾向にあります。

信用情報にネガティブ情報が登録されている

個人事業主の信用情報にネガティブ情報が登録されていると、審査に通る確率が極めて低くなります。

信用情報にネガティブ情報が登録される主な原因は次の通りです。

信用情報にネガティブ情報が登録される原因
  • 各種ローンやクレジットカードの支払いを滞納したことがある
  • 他社からの借り入れがある
  • クレジットカードの強制解約を受けたことがある
  • 任意整理や自己破産などの債務整理をしたことがある

個人事業主からビジネスローンの申し込みがあったときは信用情報が必ずチェックされ、ネガティブ情報があると審査に落ちやすい傾向にあります

税金を滞納した履歴がある

税金を滞納した履歴があると各種ローンやクレジットカードの支払いを遅延しているときと同じく、審査に落ちるリスクが高いです。

ローンやクレジットカードの支払いよりも税金は安いときが多く、貸金業者から「返済能力がない」と見なされる可能性があります。

ビジネスローンの審査

納税証明書を提出する必要がある個人事業主向けのビジネスローンの審査もあり、税金を滞納した履歴がバレる危険性が高いです。

個人事業主向けのビジネスローンの中には現状の返済能力を参考にする貸金業者もありますが、税金を滞納しないに越したことはありません

赤字や債務超過の状態が続いている

個人事業主向けのビジネスローンに申し込みをする際に赤字や債務超過の状態が続いていると、審査に落ちる可能性が高いです。

赤字が続いている状態であれば、事業が軌道に乗ることを見越して融資をしてくれるときもあります。

債務超過

債務者が負担するべき額が資産を上回っている状態であることから、赤字よりも深刻な状況です。

債務超過は経営破綻しているのと同じ状態に陥っていて、貸金業者は貸し倒れリスクを恐れて融資に踏み切れません。

個人事業主向けのビジネスローンの中には現在の返済能力で融資をするか判断する貸金業者もありますが、極めて良くない状況といえるでしょう。

複数社のビジネスローンを同時に申し込んだ

希望している個人事業主向けのビジネスローンの審査に落ちたときのために他社ビジネスローンを同時に申し込むと、審査に落ちるリスクが高いです。

複数社のビジネスローンに申し込んだ履歴は、信用情報を通して貸金業者がチェックできるシステムになっています。

そのため、貸金業者から「複数社から融資を受けてお金を工面しようとしているのでは」と疑念を抱かれる原因になるのです。

複数社に同時申し込みをした履歴

少なくとも6ヵ月間は信用情報機関に保管されるため、半年間は再申し込みができません。

また、今後の各種ローンやクレジットカードを申し込むときに悪影響を及ぼすリスクがあることに注意しましょう。

個人事業主向けビジネスローンの審査に通りやすくなるポイント

個人事業主向けビジネスローンの審査に通るには、いくつかのコツがあります。

審査通過率を上げるためにもあらかじめ各項目を確認しておきましょう。

事業実績を積み上げる

審査通過率を上げたいときは、事業を開始してから1年以上が経過して実績が積み上がったタイミングで申し込みましょう。

開業直後や事業を開始してから1年未満に申し込むと事業の安定性や収益性がわからず、審査落ちの原因につながります。

事業を開始してから1年以上が経つと

決算書や確定申告書などの書類を提出でき、貸金業者からの信用力を高める効果もあります。

決算書や確定申告書が提出できる状態になっていれば、貸金業者から「貸し倒れするリスクが低い」と判断される可能性が高いです。

ただし、貸金業者によっては2〜3年以上の実績を求めるときもあり、必ずしも1年以上の事業実績で審査に通るわけではありません。

事業計画を明確にする

個人事業主向けのビジネスローンの審査に通るには、事業計画書を作成しておく必要があります。

事業計画書とは事業内容・会社の戦略や収益見込みなどを説明し、どれくらいの資金で運営していくのかをまとめた書類のことです。

事業計画書で注意するべき項目は次の通りです。

事業計画書で注意する項目
  • 内容や計画に整合性が取れている
  • 数字の整合性が取れている
  • わかりやすい説明になっている
  • 誤字や脱字がない

上記の内容が問題なくまとめられていれば貸金業者から信用が得られて、審査に通る確率が高まります。

事業を軌道に乗せるためにも、早めに事業計画書を作成しておきましょう。

信用情報にプラス実績を積み上げる

個人事業主向けの信用情報にプラス実績が積み上がっていると、審査に通りやすいです。

貸金業者は申し込みがあった際に信用情報から次の項目を確認します。

貸金業者が信用情報で確認する項目
  • 税金や公共料金を滞納した履歴
  • 各種ローンやクレジットカードの支払いを滞納した履歴
  • 他社から借り入れをした履歴

上記のような履歴が積み上がっていると審査に通る可能性が低い一方で、ネガティブ履歴がなければ審査に通る確率は極めて高いです。

申し込み前に信用情報にネガティブ履歴が登録されていないかを不安なときは、信用情報機関に開示請求をしましょう。

借入希望額を必要最低限に設定する

個人事業主向けビジネスローンでは、借入希望額を必要最低限にしておくと審査に通る確率を高められます。

貸金業者は高額融資をするときほど貸し倒れリスクを恐れていて、返済能力がないと見なされると審査に落ちやすいです。

できる限り低めの借入希望額を設定することで「事業状況とリスクを把握できている方」と判断されて、審査のハードルを下げられます。

追加融資

返済実績を積み上げていけば、快く増額申請に応じてくれる可能性が高いです。

審査通過を最優先にするためにも、借入希望額は必要最低限に設定しましょう。

個人事業主向けビジネスローンを利用するメリット4つ

個人事業主向けビジネスローンは比較的金利が高めに設定されているものの、多くのメリットがあります。

あらかじめ個人事業主向けビジネスローンのメリットを理解してから、申し込みましょう。

総量規制の適用対象外

個人事業主向けビジネスローンは、貸金業法で定められる総量規制の対象外です。

総量規制とは

貸金業者に対して契約者の年収の3分の1を超える貸付けを禁止する規制のことです。

個人が消費者金融・クレジットカード会社・信販会社などから融資を受けるときは、年収の3分の1を超える借り入れができません。

例えば、年収300万円の個人の方は貸金業者から最大100万円までしか借りられない仕組みです。

ビジネスローンは個人事業主の年収にかかわらず借りられるシステムになっているため、仕組み上では年収の3分の1を超える融資が受けられます。

融資までの時間が比較的早い

個人事業主向けのビジネスローンは銀行や信用金庫などが提供する個人向け融資と比べても、申し込みから融資までの時間が早いです。

銀行や信用金庫が提供する個人向け融資は最短で2週間〜1ヵ月かかるのに対して、ビジネスローンは最短即日で融資が受けられる可能性があります。

個人事業主向けビジネスローン別の平均融資期間は次の通りです。

貸金業者審査期間
銀行3~5営業日
信販会社最短即日~3営業日
消費者金融最短即日

急な出費が必要になった場合でも消費者金融などのノンバンク系ビジネスローンを利用すれば、最短即日で借りられて便利です。

Web完結で申し込める

個人事業主向けビジネスローンは、申し込みから借り入れまでのすべての手続きがWeb完結するときがほとんどです。

仕事で日中に時間が取れない方であっても来店する必要がないため、気軽に申し込めます。

ただし、決算書や確定申告書などの書類は郵送、来店して提出するなどの手間がかかる可能性があることに注意しましょう。

借り入れや返済

自宅や勤務先の近くにあるATMが利用できたり、インターネットでの融資で振込みをしてもらえたりと使い勝手の良いビジネスローンが増えています。

Webの他にも、電話申し込みに対応しているときがほとんどです。

保証人や担保不要で借りられる

個人事業主向けビジネスローンは、原則保証人や担保不要で融資が受けられます。

銀行から融資を受けるときは保証人や担保が求められるときがあり、お金を借りるハードルが上がるでしょう。

不測の事態に陥ったときは周りの方に迷惑をかけたり、資産を手放したりするリスクがあります。

ビジネスローン

事前に保証人や担保を準備する必要がなく、気兼ねなく申し込みが可能です。

事業を開始してから数年程度の場合は事業所や店舗が賃貸契約のときや保証人が見つからないときがあることからも、使い勝手の良いローンといえます。

個人事業主向けビジネスローンを利用するデメリット3つ

個人事業主向けビジネスローンには多くのメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。

次に紹介する項目を確認して、ビジネスローンを利用するかを検討しましょう。

金利が高めに設定されている

個人事業主向けビジネスローンは保証人や担保が不要であるのに対して、金利が高めに設定されています。

一般的なローンとビジネスローンにおける金利の違いは次の通りです。

貸金業者一般的なローンビジネスローン
ノンバンク系年2.0%~年18.0%年3.0%~年18.0%
銀行系年1.0%~年14.6%年1.8%~年14.5%

ノンバンク系と銀行系ともに上限金利は大差がありませんが、下限金利に差があるのがわかります。

金利が高いうえに返済期間が長引くほど利息が重なるため、総返済額が増えます。

申し込み前に、どれくらいの金額であれば問題なく返済できるのか返済計画を立てることが重要です。

借入限度額が低めに設定されている

個人事業主向けビジネスローンは公的融資や銀行からの借入限度額に比べると、低めに設定されています。

公的融資・銀行・個人事業主向けビジネスローンの借入限度額の違いは次の通りです。

貸金業者借入限度額
個人事業主向けビジネスローン10万円~1,000万円
日本政策金融公庫1,000万円以上
銀行5,000万円~1億円以上

日本政策金融公庫や銀行からの融資が数千万円を超える反面、個人事業主向けビジネスローンは最大でも1,000万円に設定されています。

事業が軌道に乗っていてさらに売上や利益を伸ばしていきたい段階のときは、他の手段を検討することも1つの手です。

銀行や公的融資の審査に通りにくくなる

個人事業主向けビジネスローンで融資を受けると、今後の銀行や公的融資の審査に通らないときがあります。

ビジネスローンでお金を借りると

銀行や公的融資の審査に通りにくくなるのは、資金繰り・財務状況・経営状態に問題があると見なされるからです。

銀行や公的融資は申し込みがあった際にビジネスローンから借りた履歴があると、「貸し倒れが発生するリスクがあるのでは」と疑念を抱く可能性があります。

個人事業主から法人に切り替えた際に融資を受ける際は、決算書や確定申告書の提出を求められるときがほとんどです。

ビジネスローンで融資を受けるにしても、返済計画通りに遅延なく返済し続けることが重要です。

個人事業主向けビジネスローン以外におすすめの資金調達方法3つ

個人事業主向けビジネスローンからの融資が難しいときは、他の資金調達方法もあります。

おすすめの資金調達方法をチェックして、あらかじめ特徴を把握しておきましょう。

個人事業主向けビジネスローン以外におすすめの資金調達方法

ファクタリング

個人事業主向けビジネスローンの審査に通るか不安なときは、ファクタリングの利用を検討しましょう。

ファクタリングとは、事業者が保有している売掛債権などを期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスのことです。

例えば

「A社から1,000万円の入金予定があるがB社の500万円を支払うのに間に合わない」という状況のときに適しています。

ビジネスローンは事業実績や信用情報などを基に審査を行いますが、ファクタリングは売掛債権が審査対象で赤字決算や支払い遅延があっても融資を受けられます

ただし、近年ファクタリングを装った高金利の違法業者が存在することに注意が必要です。

カードローン

個人事業主向けビジネスローンでの借り入れが難しいと感じたときは、カードローンの利用も選択肢の1つに入れましょう。

カードローンを提供している貸金業者は主に次の通りです。

カードローンを提供している貸金業者
  • 消費者金融
  • クレジットカード会社
  • 信販会社
  • 銀行
  • 信用金庫

消費者金融・クレジットカード会社・信販会社などはノンバンク系のカードローンで、早ければ最短即日で融資を受けられます。

銀行や信用金庫などが取り扱うカードローンは警察庁データベースを照会する関係で、即日融資には対応していません。

すぐにでも融資を受けたいときはノンバンク系、低金利で借りたいときは銀行系を選択しましょう。

公的融資機関

申し込みから融資までに1カ月程度の時間がかかっても問題ないときは、公的融資機関から融資を受ける方法もあります。

政府が定める公的融資期間は次の通りです。

政府が定める公的融資期間
  • 日本政策金融公庫
  • 株式会社商工組合中央金庫
  • 株式会社日本政策投資銀行
  • 株式会社国際協力銀行
  • 沖縄振興開発金融公庫

日本政策金融公庫の金利は0.3%〜4.0%程度に設定されていて、比較的低金利で借りられます。

個人事業主や中小企業など幅広く融資を行っているのに加えて、保証人や担保が不要で借りられて便利です。

目的別による返済期間の違いは次の通りです。

借入目的返済期間
運転資金7年以内
設備投資20年以内

ただし、ビジネスローンに比べると審査が厳しい傾向にあることに注意しましょう。

個人事業主向けビジネスローンの審査に関するよくある質問

個人事業主向けビジネスローンの審査についてよくある質問についてまとめました。

ビジネスローンの審査に不安を感じている方は、申し込み前にぜひ参考にしてください。

必ず借りられる審査の甘い個人事業主向けビジネスローンはある?

必ず借りられる審査の甘い個人事業主向けビジネスローンはありません。

個人事業主から申し込みがあったときに貸金業者から「貸し倒れリスクがある」と見なされた場合は、審査に落ちるリスクがあります。

審査が通りやすいといわれる理由

貸金業者が独自の審査基準で合否を決めているからです。

貸金業者の審査基準は非公表であることから、審査落ちしないための対策を取る必要があります。

「審査が甘い」という文言を見かけたら違法業者の可能性が高いため、契約を避けましょう。

即日融資に対応している個人事業主向けビジネスローンはある?

ノンバンク系ビジネスローンであれば、即日融資に対応しています

パソコンやスマートフォンを利用したWebに対応していて、申し込みから融資までスムーズに手続きが可能です。

ノンバンク系ビジネスローン

店舗への来店不要で契約ができるうえに保証人や担保の準備もする必要がなく、事業年度が浅い個人事業主でも審査に通る可能性があります。

確実に即日融資を受けたいときは、なるべく平日の午前中に申し込むことや提出書類に不備がないことをあらかじめ確認しておきましょう。

ブラックリストに登録されていても個人事業主向けビジネスローンの審査に通る?

個人事業主向けビジネスローンの審査に通るのは難しいでしょう。

ブラックリストに登録されている状態は次の通りです。

ブラックリストに登録されている状態
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

上記の情報が登録されていると審査に通る確率が低いのは、貸付したお金が返済されない可能性が高いと判断されるからです。

「ブラックでも申し込める」という文言を謳っている場合は、違法業者を疑いましょう。

低金利で借りられる個人事業主向けビジネスローンはある?

銀行系ビジネスローンは、ノンバンク系ビジネスローンよりも低金利で借りられます。

個人事業主向けビジネスローンの平均的な金利は次の通りです。

サービス名金利
銀行系ビジネスローン年1.8%~年14.5%
ノンバンク系ビジネスローン年3.0%~年18.0%

銀行系ビジネスローンの上限金利はノンバンク系ビジネスローンに比べると、年3.5%の差があるのがわかります。

低金利で借りられる代わりに審査が厳しめに設定されていて、融資までに時間がかかる傾向にあります。

個人事業主向けビジネスローンとカードローンの違いは?

個人事業主向けビジネスローンとカードローンの違いは次の通りです。

サービス名資金使途総量規制
個人事業主向けビジネスローン事業資金対象外
カードローン自由対象

事業資金として借りる場合は、個人事業主向けビジネスローンを選択する必要があります。

総量規制の対象外になっていることからも、年収の3分の1を超える借り入れも可能です。

カードローンを事業用資金で利用して返済不能となった際は、契約違反と見なされるリスクが高いことに注意しましょう。

個人事業主向けビジネスローンの審査に通る対策をして上手に資金調達をしよう

ビジネスローンは、事業の新規立ち上げ資金・設備投資・運転資金などに利用したいときに有効な資金調達方法です。

個人事業主向けビジネスローンはノンバンク系と銀行系の2種類があり、大きな違いがあります。

ノンバンク系ビジネスローンは金利が高めに設定されているものの、比較的審査が緩やかで最短即日で融資が完了します。

銀行系ビジネスローンはノンバンク系よりも審査が厳しい傾向にあるとはいえ、低金利で借りられるのが特徴です。

どちらのビジネスローンに申し込んだときでも事業実績を積み上げたり、事業計画書を提出したりすることで審査通過率を上げられます。

ビジネスローンは年収の3分の1を超える借り入れができますが、返済計画に見合った希望額を提示しましょう。

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